これを待っていた!格安スマホの救世主!VAIO Phone Aを買ってみた!

オススメ

2017年4月7日に満を持して登場した「VAIO Phone A」。機能やデザインも然ることながら、価格設定が驚きの2万円台。正直、このスペックで2万円台!?あのVAIOが?と思いました。こりゃ買うしか無いと。

このVAIO Phone Aは現在も発売しているVAIO Phone Bizとほぼ同じモデルです。しかし形やある程度のスペックはVAIO Phone Bizと同じだが、異なる点があります。まずはそこを紹介して行こうと思います。

VAIO Phone BizとVAIO Phone Aは何処が違う?

Android6.0.1を搭載

VAIO Phone BizはWindows 10 MobileのOSを搭載したモデルでした。今回のVAIO Phone AはAndroid OS 6.0.1(Marshmallow)を搭載したモデルです。ちなみに2017年4月11日時点で最新のAndroidは7.0(Nougat)です。

DSDS(デュアルシムデュアルスタンバイ)に対応

これが一番大きい変更点ではないでしょうか?DSDSとはSIMの切り替えも必要なく、2枚のSIMを同時に待ち受けにすることができます。しかし、デメリットとして片方のSIMで通話中はもう片方のSIMで通信できません。

この機能は特にビジネスマンだったり、格安SIMでの運用をしている人には朗報です。しかしながら、VAIO Phone AのDSDSはmicroSDカードと共通なため、microSDカードを入れるとDSDSは使えませんし、SIMを2枚入れたらmicroSDカードは使えませんのでご注意を。

Bluetooth4.2に対応

この間まではBluetooth4.0だったのに、Bluetooth4.2ってなんだ?と思いますよね。Bluetooth4.2に進化したことで更なる高速通信・省電力化・セキュリティ向上となりました。

速度に関しては、バージョン4.0までは1.0Mbpsだったのに対し、バージョン4.2では2.5倍の2.5Mbpsとなりました。そして、消費電力も大幅に下がったということなのでスマホのバッテリー駆動時間が伸びますね。

USBによるテザリングに対応

VAIO Phone Bizでテザリングするにはwi-fi・Bluetoothしか出来ませんしたが、VAIO Phone AではUSBによるテザリングも対応しました。wi-fi・Bluetoothによるテザリングは便利な半面、消費電力が半端ないです。しかしUSBならパソコンと繋いで充電しながらテザリングが可能。アナログに近いやり方ですが、バッテリーを考えるとUSBによるテザリングも出来ると良いですね。

VAIO Phone Aスペック

カラーシルバー
OSAndroid 6.0.1(Marshmallow)
CPUQualcomm® Snapdragon™ 617 オクタコア
1.5 GHz (クアッドコア) + 1.2 GHz (クアッドコア)
内蔵ストレージ(ROM)16 GB
内蔵メモリー(RAM)3 GB
外部メモリー最大対応容量64 GB (microSD)
画面サイズ5.5 inch
解像度解像度:1080 × 1920(Full HD)
無線WAN(3G)WCDMA対応 (バンド 1,5,6,8,11,19)
無線WAN(4G/LTE)LTE対応 (バンド 1,3,8,19,21)
無線WAN(LTE-Advanced受信)225 Mbps
無線WAN(LTE受信)150 Mbps
無線WAN(3G受信)42.2 Mbps
無線LANIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠
BluetoothBluetooth® 4.2 準拠
テザリングWi-Fi:対応
Bluetooth:対応
USB:対応
SIMスロットmicroSIM×1、nanoSIM×1(デュアルスタンバイ対応)
microUSBUSB 2.0 x 1
ヘッドセット接続端子ステレオミニ端子 x 1 (ヘッドセット対応)
SDカードスロットmicroSD x 1(nanoSIMと同時使用不可)
スピーカー内蔵モノラルスピーカー
赤外線通信×
NFC/FeliCa×
防水・防塵×
GPS
急速充電×
地磁気センサー
ジャイロセンサー
加速度センサー
カメラ仕様(フロント)CMOS センサー
有効画素数(フロント)約500万画素
カメラ仕様(リア)CMOS センサー
有効画素数(リア)約1300万画素
電池容量2800 mAh
連続通話時間(3G)約11時間
連続待受時間約500時間
充電時間約4時間
外形寸法約 幅77.0 mm x 高さ156.1 mm x 奥行8.3 mm
本体質量約167 g
本体価格26,784円(税込)

VAIO Phone A開封

マットブラックの化粧箱に包まれています。そして「VAIO」の文字。

裏面は各種コードが貼られています。

箱を開けると袋に包まれたVAIO Phone Aが!心のなかでは「おぉ〜!」と言いたくなります。

パッケージ内容は以下の通り。

  • スタートガイド
  • ACアダプタ
  • USB充電ケーブル
  • 安曇野FINISHの証明書
  • VAIO Phone A本体

実際に手に持ってみると・・・デカいッ!さすが5.5インチ。想像以上の大きさでした。

背面は流石安曇野FINISH。2万円のクオリティをは思えないくらい素晴らしい作り。手触りも良く高級感があります。アルミニウムと強化ガラスで作られたので、持った時はひんやりと冷たかったです。

上面にはヘッドセット接続端子があります。

底面にはMicroUSB端子と内臓モノラルマイクがあります。

右側面には電源ボタン・音量調整ボタンがあります。

左側面にはSIMトレイがあります。SIMトレイにはmicroSIMとnanoSIMまたはmicroSDが挿入できます。

背面には背面内蔵カメラとLEDフラッシュがあります。中央にはVAIOのロゴがあります。下には内蔵モノラルスピーカーがあります。

前面には前面内蔵カメラ、充電ランプがあります。

セットアップ

電源ボタンを押すと起動し、ようこそ画面が表示されます。画面に従い進めていきます。

SIMカードの挿入画面が表示されます。この手順をスキップすることが出来ますが、今回はSIMカードをここで挿入してみましょう。

SIMカードの挿入

まずは旧スマホからSIMカードを取り出します。ついでにmicroSDカードがあれば一緒に取り出しましょう。

VAIO Phone Aの左側面のSIMカードスロットがあるのでピンを使い取り出します。

取り出したSIMカードスロットは奥側がmicroSIMカード、手前がnanoSIMまたはmicroSDカードスロットです。

DSDS機能を使わないので、microSIMカードとmicroSDカードをセットします。

セットしたらVAIO Phone A本体に挿入して完了です。

Googleアカウント情報を引き継ぐ

Androidには旧スマホのアカウント情報をBluetoothまたはwi-fiを利用し、新スマホに引き継ぐ事ができます。

まずは、VAIO Phone A側の初期セットアップ中に「端末が増えた場合」が表示されます。その中から「別の端末からGoogleアカウント、アプリ、データをコピーする」を選択して次へをタップしてください。

すると「別のAndroid搭載端末からのコピー」が表示されます。そこに手順が記載サれていますので、旧Android端末にて操作を行います。

旧スマホ端末、ここではXperiaJ1Compactになります。アプリ一覧の中から「Google設定」をタップします。

その中から「付近の端末の設定」をタップします。

スタートガイドが表示されますので「次へ」をタップします。

端末の検索が開始されます。この時両端末とも同じwi-fiネットワーク内に接続している必要があります。検索結果に端末名(VAIO Phone Aだと「VPA051(003)」)が表示されますので、タップしてください。

すると旧スマホ、新スマホに同じ認証コードが表示されます。コードが同じなら旧スマホ側で「次へ」をタップしてください。すると旧スマホ側で移行が始まります。

移行が完了すると旧スマホ側で「完了しました」と表示されます。「閉じる」をタップして旧スマホ側の設定は完了です。新スマホ側でGoogleサービス設定を進めていきます。

Googleサービス利用・設定処理が始まりますので、しばらく待ちましょう。

Gmail以外のメール設定をしたい場合は、ここで設定することが来ます。今設定をする場合は「後で」をタップします。

スマートフォンの保護画面が表示されます。必要に応じてチェックをして「次へ」をタップします。

復元処理が始まります。

全ての設定完了処理を行います。

最後に「位置情報の取得の高速化」画面が表示されます。チェックをして「次へ」をタップします。

これでセットアップ完了です!

外部ストレージ(microSDカード)の設定

Android6.0.1にはAndroid4.4の頃とは違い、外部ストレージを内部ストレージとして使用することが出来ます。

XperiaJ1Compactの内蔵ストレージは16GB、外部ストレージは64GBと別物として認識されます。そのため、アプリは全て内蔵ストレージに保存されます。そうなると16GBではいずれ限界が来ます。

しかし、今回は内蔵ストレージは16GB、内蔵ストレージとして64GBと同一ストレージと認識されるため、合計80GBとなります。

外部ストレージと内部ストレージとして認識するためには、まずmicroSDカードのデータをフォーマットする必要があります。

既に内部ストレージにデータがある場合は、フォーマット後データ移動が出来ます。今すぐ移動させるか、後で移動させるかを選択後「次へ」をタップしします。

注意事項を確認後「移動」をタップします。

しばらくフォーマット・移動処理が行われます。(大体2分前後)処理が完了すると「SDカードの準備が整いました」と表示されます。

Xperia J1 CompactとVAIO Phone Aの比較

以前使用していたXperia J1 Compact。新しく使用するVAIO Phone Aの大きさを比較してみましょう。

Xperia J1 Compactは画面サイズが約4.3インチに対し、VAIO Phone Aは約5.5インチと1.2インチサイズアップとなりました。それに伴い本体サイズも高さ128㎜×幅65㎜から高さ156.1㎜×幅77㎜とかなりのサイズアップです。初めて持った時、「あ、片手操作無理なパターンだ」と思いました。片手操作するには最大でも5インチまでですね。

画像でもわかるように、高さが結構なサイズです。

一つ気になるのがアプリとアプリの間隔が広くなったような気がします。画面が大きくなったからでしょうか?

厚さに関してはVAIO Phone Aの方が薄いです。Xperia J1 Compactは約9.7㎜に対し、VAIO Phone Aは
約8.3mmと約1.4mm薄くなりました。

カメラ性能

背面内蔵カメラ

背面内蔵カメラの性能の差は、Xperia J1 Compactは「約2070万画素 裏面照射積層型CMOSイメージセンサー Exmor RS for mobile」に対し、VAIO Phone Aは「約1300万画素 CMOSセンサー」と劣っています。

では、以下の6枚の写真を御覧ください。

この内3枚がVAIO Phone A、それ以外の3枚がXperia J1 Compactで撮影しました。どれがVAIO Phone Aでの撮影かわかりますか?

正解は、下3枚の写真がVAIO Phone Aで撮影しました。どれも特別な設定せずオートで撮影しました。

被写体写真について、Xperia J1 Compactの方は被写体にピントが正確に合っていないため、ボケた感じになっています。VAIO Phone Aのほうは被写体にピントが合っており、綺麗に撮れてますね。

ドライバー類の写真では、Xperia J1 Compactは全体的にくらいですが、文字がはっきりしています。VAIO Phone Aは全体的に明るく撮れましたが、文字が少し潰れてますね。

 風景写真では、Xperia J1 Compactは全体的にくっきりして空も青色と多少鮮やかに撮れました。VAIO Phone Aは全体的に赤っぽい風景写真になり、明るいところの色が飛んてしまいます。

こうみると、被写体にはVAIO Phone Aが強く、風景はXperia J1 Compactが強い感じです。また、VAIO Phone Aの方が広角気味ですので、広く撮れます。

内面内蔵カメラ

内面内蔵カメラの性能の差は、Xperia J1 Compactは「約220万画素 裏面照射型CMOSイメージセンサー Exmor R for mobile」に対し、VAIO Phone Aは「約500万画素 CMOSセンサー」と画素数では上回っています。

まず、以下の2枚の写真を御覧ください。

どちらがVAIO Phone A、もう一枚がXperia J1 Compactで撮影しました。どれがVAIO Phone Aでの撮影かわかりますか?

正解は2枚目の写真がVAIO Phone Aで撮影しました。

どう見てもVAIO Phone Aの方がくっきりに見えます。しかし、レンズで言うとXperia J1 Compactの方が良いので、多少鮮やかに撮れています。しかし有効画素数が少ないせいか全体的に残念です。VAIO Phone Aはとりあえず明るくしたという印象が強いですが、妥当って感じです。

内面内蔵カメラはVAIO Phone Aの方が圧倒的に良い結果となりました。自撮りするならXperia J1 CompactよりVAIO Phone Aですね。

総評

カメラに関しては残念な面がありますが、そもそもカメラ重視の機器ではありませんし、2万円台のスペックと考えれば妥当なカメラ性能だと思います。それよりもそれ以外のスペックが素晴らしい。「2万円台で格安スマホの為に発売してくれてありがとう!VAIO!」という感じです。折角格安SIMで無駄な費用を抑えているのですから、スマホだって費用を抑えたいものです。また、扱いやすく親しみやすい機種が良いです。だから私はXperia J1 Compactでした。しかし、VAIOの性能・価格に惹かれ今回購入を決断しました。結果、大変良かったです。画面の大きさにはなかなか慣れない部分がありますが、バージョンが2つ上のAndroid6が大変便利。痒いところにやっと手が届いたという感じ。

今後はVAIO Phone Aを使用してく上で便利な機能やアプリを紹介していきますのでお楽しみに!

格安スマホ「VAIO Phone A」を使ってみてわかった事&オススメのアクセサリー

2017.08.02