東芝 dynabook T553(PT55337JBMB)のHDDをSSDに交換して爆速にしてみた!

テクノロジー

dynabookシリーズはデザインが洗礼されたノートパソコンとして名機だと思うんです。ただ悲しいことに東芝ブランドは消滅し、Dynabook株式会社としてスタートをきりました。

さて、今回はdynabook T553が急激に重く(遅く)なり、なんとか快適にできないかと考えていました。2013年発売なので、約6年経ってますね。色々と調べるにあたり、まずはdynabook T553のスペックを知らないと始まりません。dynabook T553のスペックは以下のURLから確認できます。

Dynabook T553/37JB(PT55337JBMB)

ちなみに、Windows8からWindows10に更新済み。

どこを換えれば効果が得られるか?

さて、この動作を快適にする為にどこを換えれば良いか?となると大体の候補がある。

CPU

dynabook T553はIntelのCeleron 847を積んでいるが、これを換えるとなるとそう簡単にはいかない。コスト的にも作業的にも割に合わないので却下。

メモリー

一番最初に思いつくのがメモリー増設。dynabook T553は4GB(1枚)を積んでいるが、正直Officeもやらないし、負荷をかけるようなことはしないので4GBで十分。8GBにしたところで効果が得られるかどうか考えると、正直得られないのではないかと思う。

HDD

6年も使っていれば、HDDが劣化・寿命が来てもおかしくありません。ただ、仕様を見るとHDDは5400rpm、SATA1となっている。5400rpmのHDDは発熱・消費電力・低価格ですが、速度が出ない。そもそも遅いというとこが解ります。このご時世速度が無いと厳しいですね。かといって同じHDDを用意しても効果は得られないと思うので、この際SSDに交換しようと思います。SSDなら目に見えて効果がわかるので。

ただ、コンピューターと媒体(HDD等)を繋ぐ線(インターフェース)が「SATA1」となっているため、爆発的な速度アップは見込めません。これがSATA3なら違っていただろうなと。

シリアルATA(SATA、Serial ATA、シリアルエーティーエー、エスエーティーエー、エスアタ、サタ)とは、コンピュータにハードディスク、SSDや光学ドライブを接続する為のインタフェース規格である。2010年時点において、SCSIやパラレルATAに代わって主流となっている記録ドライブの接続インタフェース規格である。

「シリアルATA」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』 2018年12月15日 (土) 03:24UTC URL: http://ja.wikipedia.org

HDDからSSDへ交換する準備

HDDからSSDへ交換するにあたり、7,000円以内という勝手な予算を決めました。HDDのときは容量が750GBでしたが、実際60GBも使っていませんでした。なので少しでも安く抑えるため120GBのSSDを選びました。

SSDを取り付けるに当たり、現在付いているHDDと購入するSSDでは厚さが2.5mm厚さが違います。厚さが違うとグラグラしてしまい、端子部分の破損等に繋がりますので、9.5mmになるようスペーサーを必ず買いましょう。

HDDのデータをそっくりそのままSSDに移し替えるには一度SSDをPCに接続しなければいけません。そのためのケースを買いましょう。※データを移し替えず、新規インストールする方は不要です。

精密機械は静電気に弱いです。特に乾燥した季節は。機会をいじる時は静電気防止の手袋をしましょう。1つでも持っていれば色々と役に立ちます。

今回はプラスドライバーのみで十分ですが、簡単な精密ドライバーセットが欲しい方はこの際買っておいても良いかもしれません。

掃除していないと内部にホコリやゴミが必ず溜まっています。掃除機で吸うよりエアダスターで吹き飛ばしてキレイにし、空気の流れを良くしましょう!

これで準備ができました。既にケース・手袋・精密ドライバー・エアダスターは持っているので、SSDとスペーサーで3,200円と安く抑える事ができました。

HDDからSSDに交換する手順

HDDからSSDへデータ移行(クローン)

交換する前にまずは、データをそっくりそのまま移行、俗に言うクローンを作ります。まずは、購入したSSDをケースなどを利用してdynabook T553へ繋ぎます。フリーのクローン作成ソフト「Todo Backup Free」を使ってクローンを作成します。以下のURLからTodo Backup Freeをダウンロード・インストールしてください。

Todo Backup Free

インストール後、クローン作成を行ってください。クローン元(ソース)・クローン先(ターゲット)を間違えないように気をつけましょう。

HDDを取り外す

ここから分解作業に入ります。手袋を必ずつけましょう!まずは、赤い丸1箇所プラスドライバーでネジを緩めたあと、蓋を取り外します。

メモリーが顔を出します。実はこの部分にネジが2箇所あるため、蓋を取る必要がありました。

蓋を取ったら赤い丸13箇所プラスドライバーでネジを取ります。

全てのネジを取り終えたらブルーレイディスクドライブを取り外します。スライドすれば簡単に取れます。

ブルーレイディスクドライブを取り外すとネジが一箇所(先程の画像でいうと黄色い丸)があるので、プラスドライバーでネジを取ります。

これで全てのネジが取れました。バーを取り外す前にバーとマザーボードを繋ぐコネクタを外し、ツメを折らないよう慎重にカバーを取り外してください。

HDDを取り外します。HDDは衝撃・振動を守るためにゴムのカバーで覆われています。赤い丸の2箇所を上に軽く引っ張るようにして外してください。

HDDを上後方に引っ張るとHDDを外すことができます。

HDDを本体から外したら次はHDDからゴムカバーを外します。このゴムカバーはSSDに付ける必要があります。

次にSSDに9.5mm厚にするためのスペーサーを取り付けます。取り付ける位置は絵柄ある方にスペーサーを取り付けてください。

dynabook T553ではSSDを取り付ける時、絵柄が下になります。高さ(厚さ)が合わないと、SATAのコネクタ位置が合わなくなってしまいますので、必ず絵柄のある方にスペーサーを取り付けてください。

スペーサーを取り付けたら、先程外したゴムカバーを取り付けてください。

あとは逆の手順で、SSDを本体に戻すだけです。

コレで完成!!慣れれば10分程度で終わっちゃいます。

果たして効果は・・・?

ちなみに、HDD時の起動時間は7分でした。Windowsのデスクトップ画面表示は4分ですが、バックグラウンドソフトの起動等に時間がかかっているようで、途中で時間測るのを諦めました。

そして、SSDに変えて起動した所、1分30秒で起動できるようになりました。

かなり早くなってますね。その他動作も以前と比べれば快適。しかしながら、色々と起動したり負荷を与えるとCPUが足を引っ張り、動作が遅くなったり、止まったりしまします。こればかりは仕方ないですが、まぁ我慢できるレベルです。

総評

パソコンの動作を早くしたい・快適にしたいという場合は、大体HDDが足を引っ張る事が多いのでHDDからSSDに換えるだけでビックリするほどの効果が得られますね。CPUが残念ではありますが、3,200円程度で快適になるならコストパフォーマンス抜群です。大容量を求めてないのなら今すぐSSDに換えるべきですね!ぜひ皆さんもパソコンが重い・遅い、HDDが壊れたなど、今のパソコンをなんとかしたい場合は、SSDにしてみてはどうでしょうか?